当院の側弯症への取り組み

当院では長年にわたり、地域の側弯症診療に積極的に関わってきました。

院長は、佐伯区医師会として独自の無料姿勢検診を提案・実施してきました。区内の整形外科医が協力し、学校健診で問題が見つかったお子さんに対して精密検査・治療を行う体制を整えてきた経緯があります。

 

現在も、2030名の患者さんが当院でリハビリに取り組まれており、ご自宅でのセルフリハビリの指導も積極的に行っています。

治療方針について

側弯症の治療は、弯曲の程度・年齢・進行速度に合わせて行います。

 

経過観察

弯曲が軽度の場合は、定期的なX線検査で進行がないかを確認します。成長期のお子さんは特に注意が必要で、36ヶ月ごとの受診をお勧めしています。

リハビリ (シュロス法)

当院では、世界的に効果が高いとされている側弯症に特化したリハビリ「シュロス法」を取り入れています。背骨の周りの筋肉・背筋・腹筋を鍛えることで、弯曲の進行を食い止め、姿勢を整えることを目指します。ご自宅でも継続できるよう、自主トレーニングの指導にも力を入れています。

装具療法

成長期に弯曲が進行しやすい時期には、専用のコルセット(装具)を使って曲がりの進行を抑えます。

手術が 必要な場合

弯曲の程度が高度で、呼吸への影響が心配される場合などは、地域の基幹病院と連携して専門医をご紹介します。当院でしっかりと状況を把握したうえで、安心して次のステップに進んでいただけるようサポートします。

 

 

診察の流れ

 

1

【問診】 症状の経過、学校健診の結果、家族歴などをお聞きします

 

2

【視診・触診】 肩・腰・背中の左右差、前屈テストで背骨の状態を確認します

 

3

X線検査】 脊柱全体を撮影し、弯曲の角度(Cobb角)を計測します

 

4

【結果のご説明】 検査結果に基づき、治療の方針をわかりやすくご説明します

 

 

【リハビリテーション】 

よくあるご質問

Q. 健診で「要精密検査」と言われましたが、急いで受診すべきですか?

A. できるだけ早めにご受診ください。成長期は弯曲が短期間で進む可能性があります。まず現状の弯曲度を正確に確認することが大切です。

Q. 運動や部活は続けられますか?

A. 多くの場合、運動を制限する必要はありません。体幹を鍛えるスポーツはむしろ良い影響を与えることもあります。装具を使用中の場合は、担当医にご確認ください。

Q. 大人でも側弯症になりますか?

 

A. はい。加齢による背骨の変形が原因で発症する「変性側弯症(成人側弯症)」があります。腰痛や足のしびれを伴うことがあり、当院でも診療しております。お気軽にご相談ください。

院長より皆様へ

側弯症は、本人やご家族が気づかないまま進行していることが多い疾患です。学校健診での指摘や、ふとした姿勢の変化を感じたら、どうか遠慮なくご相談ください。当院では、長年にわたる佐伯区での検診活動や、シュロス法によるリハビリを通じて、多くのお子さんと保護者の方々に寄り添ってきました。「来てよかった」と思っていただけるよう、スタッフ一同、精一杯サポートいたします。