療法士の手の技や筋肉をつけるリハビリを重視

 

私は当院を開業してから22年が経ちますが、 開業前からこだわっていたのはリハビリの充 実でした。

「これからはリハビリの時代だ」と感じそのため同院の名前にもリ ハビリテーションの文字を入れました。

それは当時としてはまだ珍しかったと思います。

 

当院は3階建ての建物の内、2階をリハビリフロアに充て、通所リハビリ(デイケア)を開 院当初から導入しました。

当院では高齢者を中心に膝、肩、腰などの痛みを訴える患者様の除痛に取り組んでいます。除痛しても骨そのものがきれいになるわけではありませんが、痛みを再発しにくくするためにリハビリを中心に治療しています。

 

骨の周りの筋肉をしっかり付けることで患 部を防御するという考え方で、骨に負担がかからなくなると痛みも和らぎます。一般 的に歳を重ねると筋肉が減って骨が直接ダメージを受けやすくなります。筋肉をつけるリハビリについて、例えば膝の痛みなら太腿の筋肉を鍛えることが 大切であります。太腿の前側を鍛えるときには、片足を10cm程度上げて10秒間その姿 勢を保ち、次に足を元に戻して10秒間休む。そしてこの動作をしばらく繰り返 す。太腿の裏側の筋肉の場合、 床に膝を伸ばして座り、背筋を伸ばしながら体を ゆっくり倒して10秒ほど止める。

 これらの運動を無理のないように何回かに分けて行うことが大事です、同じように腰なら腹筋や背筋の筋肉を、肩なら肩周りの筋肉を付ける。

五十肩の場合も、 痛みの出ない範囲で肩を動かすことが大切です。 私も五十肩の経験がありますが、人間50歳になるといろいろな部分で組織が崩れて綻びが出てきます。 肩を動 かすと痛みが出てきますのでなるべく肩を使わないようにしました。 しかし全 く使わないと肩の動きが悪くなるので最小限にして軽く動かしていきました。 私の実際の経験を患者さんに話すことで、 疾患への理解もより膨らんで、治療に 対するモチベーションも上がります。

 

近年はパワーリハビリ (専用機器を使ったトレーニングによるリハビリ)の必要性が 注目されています。 専用の機械を使って安心して行うことができ、その効果も証明 されてきています。

そのことは理解していますが、 私はやはり人間による手技のリハビリにこだわりたいのです。 手技の方が繊細な調整ができますし、度合いを観察しながら実施することも可能だからです。

 

機械は進歩しているとはいえ、そのあたりがまだ難しいといえます。